レインボーストーブを実際に使った評価とメリットは?

災害などで停電が生じた際に陥る暖房問題

昨今,地震などが各地で頻発するようになり,
稀に大規模に地域一帯が停電になるということもあります。

私は北海道在住ですが,2018年に北海道胆振東部地震を経験しました。
私の地域は震度4程度だったのですが,その地震後大規模な停電が生じ,
丸4日ほど電気が使えない生活となりました。

こういう時に電気が使えないと,
当たり前ですが家電が何も使えない事を改めて実感する機会になりますね。

今日本各地で地震が生じるようになっていますが,
その際にもっと長い期間地域一帯が停電になることもあります。

幸い2018年の地震は9月でしたので暑さを我慢すればよかっただけですが,
これが冬期間に生じると寒冷地帯では本当に大変です。
暖房器具が使えないことは,命に関わる問題になります。

電気に依存する暖房器具だけで生活していると,
いざというときに全く役に立たなくなってしまいます。
エアコンも電源を必要とするストーブも当然使えません。

そんな時に一家に1台でもあると良いのが,
電源を必要としない持ち運び可能なポータブルのストーブです。
これ1台あるだけで,いざという災害時も乗り越えられますし,アウトドアにも活用できます。

今回はそんなポータブルストーブで私がお勧めの一台。
トヨトミのレインボーストーブについて紹介いたします。

レインボーストーブとは?

私が使っているレインボーストーブは下記です。
スタンダードなRB-250のホワイトになります

トヨトミ 対流形石油ストーブ レインボー【コンクリート9畳/木造7畳】ホワイト RB-250-W

なぜレインボーストーブという名前かと言いますと,
火をつけた際にガラスに映る炎がまるで虹のように映るからです。
とても癒される炎のグラデーションを楽しめます。

レインボーストーブ自体は対流型と呼ばれるストーブで,
熱が上に向かって上がり,部屋全体の空気を対流させて温めることができます。
反射式のストーブのように炎の側面が温かくなるのではありません。

8畳ほどの部屋でもレインボーストーブを真ん中に置いて火をつけると,
部屋がまんべんなく暖かくなっていきます。
やかんも載せられるので,湿度も保ちながら暖を取れます。

私が使っているのはRB-250という型になりますが,
タンクの容量は4.9Lと小型ですが,それでも満タンにすると燃焼時間は役20時間になります。
とろ火(小さい炎)にすればもっと長く使えます。

コンパクトで見た目もシンプルなレインボーストーブはわたしのお気に入りです。

ちなみにレインボーストーブは,
トヨトミとスノーピークの2つのメーカーが出していますが,
トヨトミの方が販売価格が安い状況が見られています。

また最近ではおしゃれなレインボーストーブも販売されているので,
さらに人気が高まっているようです。※こちらはやや値段が高め。

キャンプブームが到来してからレインボーストーブは,かなり注目されるようになっています。
ちなみに私は8年前からレインボーストーブを使っていますが,今だ現役で使用しています。

レインボーストーブの評価

レインボーストーブを初めて使った時のことを覚えていますが,
買って失敗したかな?と正直思いました。

というのは,このストーブは側面(ストーブの横面)が温かくはありません。
一応,ガラスの筒が格子状のパーツで保護されているのですが,
その部分に触っても熱いと感じることはありません。

先ほども記したように熱が上部から出ていく構造なので,
反射式のストーブのようなイメージを持つと期待を裏切られます。

ストーブの正面に座って温さを味わうようなストーブではありません
対流する熱の空気で部屋全体が温まっていきます。

反射式ストーブのようなイメージでいたので,
「あれ,これあったかくないな~」とはじめは思ってしまいました。

ところが使ってみると,これが暖かい。

わずかな時間でも部屋全体に暖かい空気が回り,一気に部屋全体を暖めてくれます。

このストーブを使ってみて感じたメリットを幾つか上げてみました。

  • 熱源を利用して,お湯を沸かしたり,料理を温められる。
  • コンパクトで持ち運びやすい。
  • 燃費に優れている。
  • 電源を必要とせず,電池で点火できる。
  • シンプルな構造でメンテナンスしやすい。
  • 寒い時期のキャンプの暖房器具に使える。
  • 災害時にも防災用品として使える。

少し考えただけでもレインボーストーブにはこれだけのメリットがあるのです。

熱源を利用してお湯を沸かしたり,料理を温められる

上部から熱が排出される構造のレインボーストーブは,
やかんでお湯を沸かせるだけでなく,料理を温めたり,
ストーブの上で調理することもできます。

アルミホイルに包んで焼き芋を焼いたり,餅を焼くこともできます。
キャンプなどでも,カレーやスープなどを温めたり作ったりできるので活躍します。

万が一の災害時にも,熱源を利用して色々料理できるので,
単にストーブとしての機能だけでなく,熱源としても活躍
してくれます。

コンパクトで持ち運びやすい

タンクに灯油が入っていない状態で約6㎏,
灯油を入れて10㎏ほどになりますが,持ち手もついており,
どこにでも移動するのが非常に簡単です。

空の状態でしたら,女性でも簡単に持ち運べる重さなので,
アウトドアで利用するのに車に積むなども問題になりません。

また非常にコンパクトなので場所を取らず,
また良い意味で存在感もないのが気に入っています。

さりげなくそこにある」という感じが良いのです。

今はかなりおしゃれなタイプのレインボーストーブも販売されているで,
自分の部屋や好みのものを選ぶことができます。

私のレインボーはスタンダードのホワイトですが,
これはこれで味わいがあって気に入っています。

燃費に優れている

レインボーストーブは燃費性能が非常に良いので,
タンクを満タンにすると約20時間は燃焼し続けてくれます。

私はいつも炎が一番小さくなるようにしていますが,
満タンの状態から完全に灯油がなくなるまで相当時間がかかります。

アウトドアや災害時など長く使用する必要がある場合でも,
一度満タンにしておくと,長時間の使用が可能になります。

コンパクトで暖房効率も高く,しかも燃費も良い。
実はかなり優れものです。

電源を必要とせず,電池で点火できる

先にも記したように,電源を必要としないレインボーストーブは,
単二電池2個で簡単に点火できるようになっています。

屋外でも災害時にも活用できるのが魅力です。

シンプルな構造でメンテナンスしやすい

レインボーストーブの芯はメーカーでは3~4年で交換時期となっています。
私は8年ほど使用し続けていて,7年目で初めて芯を交換しました。

いつも弱火で使用することが多かったのですが,
一番火を強くしても弱火状態になってしまい,芯の交換時期に気づきました。

芯はアマゾンや楽天で販売しているので,
レインボーストーブの型番に合った替え芯を購入できます。

TOYOTOMI 石油ストーブ用替えしん (第23種) TTS-23

またドライバーひとつで簡単にパーツを取り外せるので,
芯の交換自体も難しいものではありません。というか非常に簡単。

また炎を7色に移すガラスの筒も1年使うとススでくすむので,
定期的に清掃してきれいにしておくことができます。

内部構造も非常にシンプルなので,メンテナンスしやすいのも◎。

メンテナンスさえしていれば,長く愛用することができます。

寒い時期のキャンプにも,災害時にも使える

これはもう言うまでもなく,そのままです。
簡単に持ち運びできるレインボーストーブは,
寒い時期のキャンプの暖房器具として活躍してくれますし,
いざという災害時の暖房器具としても活躍してくれます。

簡単に片手でパッと持ち運べるサイズなので(男性なら),使い勝手が非常に良いのです。

反射式のポータブルストーブもありますが,
大抵は両手で持ち運ばなければなりませんし,
タンクの構造上灯油が漏れないか心配しながら移動することがあります。

でもレインボーストーブは違います。
片手で持てますし,倒さない限りは灯油が漏れることはありません。
しかもこのストーブが倒れることはほぼないでしょう。

倒れないようなデザインになっているからです。
車での持ち運びも灯油漏れを気にせずに,安心して持ち運びできます。

簡単に持ち運べるストーブと言うのは,本当に便利なのです。

まとめ

レインボーストーブについて熱く紹介してみました。
昨今のキャンプブームで注目されていますが,
キャンプで使えるから注目されているだけではありません。

もともとこのレインボーストーブは優れものなのです。
そのことを分かって頂きたかった。

シンプルなデザインも部屋の邪魔をしない。

さりげなく,そこにある。

しかも暖かい・・・。

一家に一台ポータブルストーブを常備するなら,個人的にはレインボーストーブはお勧めです。

いざというときにも,これがあると安心できます。