固定費と変動費－会計簿をつけて固定費から節約する

家計簿は優秀な節約ツール

家計簿をつけることが節約に役立つ！
というのはもはや言うまでもない常識です。

家計簿をつけると日常生活のお金の流れが分かるので，
分析して費用を削減することが可能になります。

しかし単に生活費と言っても色々あります。
生活費の全体を見直してお金を節約しようとすると，
とたんに生活が窮屈になってしまうことがあります。

それでまずお勧めするのは，
生活費を固定費と変動費に仕分けるということです。

固定費と変動費，この違いをまず把握しましょう。
そしてこの違いを見極めた上でまず始めるのは，固定費の分析です。

固定費とは？

固定費とは，名前のまま毎月の支払いで固定されている費用の事です。
つまり毎月支払うことが決まっている費用を指します。

固定費にはどんなものが含まれるでしょうか。

• 家賃などの住居費
• 通信費（スマホ代やインターネットなど）
• 保険料（生命保険，医療保険，災害保険，自動車保険など）
• 光熱費（電気・ガス・水道代など）

家賃・通信費・保険料は固定費の中でも，定額で毎月支払う種類のものになります。
一方で光熱費は使った量で料金が変わりますが，
基本料金プランは毎月定額なのでその部分を分析する考え方になります。

これらは毎月支払うことが決まっている定額費用になるので，
まず家計簿を付けて分析するのはこれら固定費になります。

この部分を節約することをまずは目指していきます。

変動費とは

一方で変動費とは，生活費の中で変動する費用になります。
つまり変動費は月ごとによって支出する額が変動する費用を指します。

では変動費にはどんなものが含まれるでしょうか。

• 食費
• 日用品費
• 被服費
• 娯楽費・交際費
• 理美容費
• 医療費
• 冠婚葬祭費

生活に大きくかかわってくるのは，
食費，日用品費，被服費，理美容費などかもしれません。

一方で医療費や冠婚葬祭費などは自分でコントロールできるものではありません。
医療費を節約して，体調悪いのに病院に行かないなどの選択肢は論外です。
また冠婚葬祭も突然生じることも多いので，仕方のない出費です。

ですから自分でコントロールできる部分を分析できるかもしれません。
食費，被服費，日用品費はコントロールしやすいですね。

でもまず手を付けるのはこれらの変動費ではなく，
固定費の見直しから手を付けていきます。

では，なぜ固定費から見直すべきなのでしょうか。

効果の大きいの通信費をまず分析する

変動費ではなく，固定費の見直しから進めるのには明確な理由があります。
それは固定費は，一度見直すだけで効果が継続するからです。

毎月毎月，努力して節約するなどとは関係ない分野なので，
一度見直すだけで節約できます。

私が固定費を分析して見直した時，
手を付けやすい分野とそうではない分野があることに気づきました。
以下が固定費を見直しやすかった順になります。

通信費 ⇒ 光熱費 ⇒ 保険料 ⇒ 住居費

右に行くほど手を付けづらいので，左の通信費から攻めていきましょう。

では通信費について考えていきます。
例えば通信費には以下のものが含まります。

• 固定電話料金
• スマホ・携帯料金
• インターネット料金

どの部分を整理していけるでしょうか？

まずは固定電話になります。

私も長らく固定電話を引いていましたが，これだけ携帯・スマホが当たり前になった今，
固定電話の必要性をあまり感じなくなりました。

家の電話がなくでも携帯・スマホで十分ということに気づくかもしれません。
ですので，この部分を整理できるかもしれません。
実際に，思い切って固定電話を辞めてみたら何も困らなかったという声は多いです。

その次にスマホ・携帯料金を見直しましょう。

家族のスマホ・携帯の契約状態はどうなっているでしょうか。
契約時のままの高い契約プランのままになっていないでしょうか。

今はスマホ料金も引き下げられて格安プランが出ていますので，
そういったものに乗り換えたり，変更したりできます。

家族別々に携帯会社が違うなら同じ会社にして家族割などを適用できます。
またネット回線も同じ会社にするならさらに安くなるケースもあります。

２０２１年４月からＭＮＰの手数料が無料になっています。
以前は手数料が３，０００円必要になりましたが，今はかかりません。
さらに会社によっては新規乗り換えの事務手数料も０円というところもあるので，
家族のスマホを一括して管理することもできるでしょう。

通信費を見直すだけで，５，０００円以上節約することも可能です。
通信費の整理はもっとも手を付けやすく，効果を望める分野です。

最近，私は楽天モバイルに乗り換えました。
1ＧＢまで月額利用料金は０円となっており，
楽天ＬＩＮＫというアプリを使って電話することで誰とでもかけ放題です。
他社のかけ放題プランよりダントツで安く設定されています

固定費の光熱費を分析する

光熱費には水道代，電気代，ガス代が含まります。

生活に直接かかわる分野ですが，料金プランを変更したり，
契約会社を変更したりすることで，年間で数万円を節約する可能性もあります。

電気料金は契約アンペア数の変更や，
電力自由化によって料金が安くなる会社もあるので，
契約会社の乗り換えなども検討できるでしょう。

またガス代と電気代と同じ会社にすることで，
ガス代・電気代の基本料金が安くなるケースもあります。

私の住居では契約会社を一本化にはできませんでしたが，
電気料金のプランを変更することで年間料金を節約しています。

ついついそのままにしてしまいがちな部分ですが，
光熱費の契約内容を検討することで大きな節約に繋がります。

契約アンペア数の変更については下記を参考にできます。

電気契約の見直しで倹約 アンペア数の確認で節約！

固定費の保険料金を分析する

次に分析するのは保険料です。
この部分もそのままになっているケースが多い分野です。

ついつい上のようになってしまいがちですが，
一度見直してみるなら，意外と節約できることがあります。

例えば，保障内容が同じで高い保険に加入していることがあります。
各社の内容を見直していくと，もっと同保障で安いプランが見つかるかもしれません。

自動車保険もその一つです。
保険会社を変更することで保険料金をかなり抑えることもできます。。

毎月当たり前のように引き落とされる保険料金を見直すなら，
費用を削減できる可能性は高いでしょう。

自動車保険の選択やプランについては下記を参考にできます。

安くてお勧めの自動車保険は？車両保険はどうする？

最後に固定費の住居費に手を付けてみる

住居費がローン返済の場合はここでは考えません。
家賃が発生している場合のケースで考えていきます。

家賃が高く感じているなら，周辺の家賃の相場を調べて，
家賃の値引き交渉を行うこともできるかもしれません。

ただこの住居費，
一番最後にしたのは，一番手を付けずらい分野でもあるからです。

家賃交渉に関しては不動産や大家さんとの関係も関わってきます。
突然，家賃交渉に行っても成功の確率は低いです。
かといって，仮に良い関係だとしても簡単ではないでしょう。

私もアパートに住んでいた時に何度が家賃交渉を行いましたが，
実は成功したことは正直ありません。

ネットでは簡単に「家賃交渉しましょう」などと勧めているサイトがありますが，
現実そんなに簡単なことではないと思います。

公営住宅は家賃の減額などを申請できるので，
その点に関しては公営住宅は恵まれていると思います。
そもそもの家賃が低い上に，減額申請もできますので。

ですから住居費に関しては，できるなら挑戦してみる程度で良いと思います。
こちらの神経も疲れますし。

こういうのが得意な人がたまにいますが，本当にうらやましい限りです。
ということで私的には，この部分は最後に手付ける分野になります。

もし家賃が相場より高くなっていることが明らかであるなら，
家賃交渉をしてみるのも一つの手です。

まとめ

固定費を一度見直していくと，
その効果はその後もずっと継続していきます。
しかもその効果は意外と大きいです。

でもこの固定費を見直して分析することは，
家計簿を付けていくところから始まっていきます。
ですから家計簿は大切なんですね。

今は家計簿と言っても，手書きで付ける時代ではありません。
スマホに家計簿アプリを入れて管理できますし，
メインで使用しているカード会社のサイトで家計簿を付けれることもあります。

わたしは楽天カードで支払いを一括するようにしているので，
楽天e-NAVIの中の家計簿を活用しています。

便利なアプリやサイトを活用すると，
家計簿をつけることも面倒ではなくなります。
そうすると，どこを節約していくことができるのか分析できるでしょう。

固定費の節約は，家族のだれにも負担をかけずにできる分野です。
まずはこの部分から節約をお勧めいたします。

固定費についての見直しが終わったら，
次は変動費について分析していきましょう。

それが一番ベストです。