「やってはいけない節約」は人からの信頼を失う

なんのために節約しているのか?

そもそものところ,節約する目的は何でしょうか?

お金を貯めるため。

無駄を切り詰めるため。

家計を少しでも楽にするため。

理由は色々あると思います。
そのほとんどはお金に関わるものかもしれません。

でも自分がする節約で誰かに負担を強いてしまったり,
人との信頼を失ってしまうようなことになるならば,その節約は何の意味もなくなります。

人の幸せや喜びを奪い取ってしまったり,
誰かからの信頼を失ってしまうならば本当に残念です。

一度失ってしまうと,それらは簡単に戻すことはできません。

節約を心がけることは良いことですが,度を過ぎて負担を強いていたり,
信頼を失いかねない行動をしていないか確かめるのは大切です。

ここでは「やってはいけない節約」の2つを紹介します。

人の幸せや喜びを奪ってしまう節約

一人暮らしの方が自分のペースに合わせて節約し,
自分だけがそこに関わっているならば楽しく生活できます。

でも家族がいるとその節約は自分だけの問題ではなくなります。
同居する家族にも関係することになるので家族の協力が必要です。

もし協力してくれる家族に負担を強いてしまったり,
何かの楽しみを奪ってしまうようになっているなら要注意です。

あくまでベースは家族が楽しく幸せに暮らすことですので。
節約は楽しくできないのであれば,やるべきではないかもしれません。

たとえば一例として,以前テレビである家族の節約術が紹介されていました。
そこでは,家族の中でのいろんなルールが紹介されており・・・,

  • お風呂はシャワーのみで一人〇分のみ。
  • ドライヤーは〇分以内。
  • どんなに疲れていても,忙しい中でも必ず自炊する。
  • アルコールは一番安いものを選ぶ。

などなど独自のルールが取り上げられていました。
実際に,その家族みんなが楽しくできているのであれば問題ありません。

でも正直,見ている側の方が辛くなりました・・・。

お風呂ぐらい,湯船を張ってゆっくり入ろう。

ドライヤーぐらい自由に使わせてあげて。

疲れた時があったら外食でもいいじゃない。

美味しいお酒は心に満足をもたらすのに。

色々思ってしまいました。
ルールで縛りすぎると,窮屈になり,
それが生活の喜びや楽しみを奪うことは起こりえることです。

お金が貯まるとしても,
日常生活の中のちょっとした喜びや楽しみを奪ってしまうルールや,
負担を強いてストレスを生むような節約ならば長くは続かない
でしょう。

家族よりもお金が大事ということのアピールにもなります。

度の過ぎる節約は,家族からの信頼を失ってしまいます。

人の信頼を失う節約

あまりにも節約に心血を注ぐ思考パターンになってしまうと,
大事な場面でもケチってしまうことになりかねません。

日常生活の中で生じるイベントして次のようなことがあります。

誰かにプレゼントを贈る。

誰かを食事に招待する。

お土産を持って訪問する。

様々な場面で誰かに贈り物を上げたり,
招待してもてなすことがあるかもしれません。
その大切な場面でケチってしまうことは避けたいものです。

もちろん,プレゼントやもてなしはお金をいくらかけたかで測れるものではありませんが,
それがケチって贈られたものなのか,心を込めて送られたものなのかは,
受け取った側は不思議と分かり
ます。

節約に気を付けていることが知られていても,
寛大にプレゼントしたり,もてなしたりするならその思いはちゃんと伝わります。

いつもケチった思考で行動してしまうなら,
他の人からの信頼や評判を失ってしまうことになります。
付いてしまうレッテルは「あの人はケチだから」という最悪のものになります。

またそのようにして一度失った信頼を再び勝ち得るのは簡単ではありません。

ですので信頼を失ってしまうような節約は要注意です。
節約を心がけていても寛大であるべき時には寛大でありたいものです。

いつも寛大であるようにするなら,不思議と回り巡ってくるものです。

誰かに何かの贈り物をした後に,別の人から物をたくさん頂いたり,
誰かに気遣いや親切を示すと,別の方向から親切を示されることがあります。

これは運気が上がるなどの曖昧なものでは決してなく,
その人がどのような生き方をしているのかの表われだと思います。
逆にケチな人には何も巡ってこなくなります。

ですので人の信頼を失ってしまう節約は避けたいものです。

やるべき節約は自然と見えてくる

人の幸せやや楽しみを奪ってしまう節約,人の信頼を失う節約

この2つを避けるということを考えると,やるべき節約ということも見えてきます。

節約しつつも,生活の中で楽しみを奪わないこと。

節約しつつも,寛大であるべき時は寛大であること。

これらはお金を浪費するとか,
無駄遣いするということではありません。
使えるお金が限られていたとしてもできることです。

節約を続けた結果,周りの人から「ケチな人」
「ケチな家族」と思われたら本当に悲しいことです。

目指すのは節約しつつも「寛大な人」「寛大な家族」であること。

今回は精神論てきな記事になってしまいましたが,
結構大切なことだと実感しています。

人との関りを大切にしたいですし,
人との関りをないがしろにする節約は意味がないです。

人と繋がっているからこそ,生きることは楽しいのです。