鉄のフライパンで倹約生活―燕三条  鉄フライパンを買ってみた!

フライパンは消耗品という考え方

日常生活のすごく身近なところになりますが,
フライパンは基本的に消耗品扱いになることが多いです。

山ワサビ

焦げ付かない!くっつかない!

というテフロン加工のフライパンも,
どんなに高価な良いものでも1年ほどで寿命が来てしまいます。

これまでアサヒ軽金属のオールパン(1万円ほど)や
ダイヤモンドコートのフライパンなど色々使いましたが,
結局1年ほどで寿命を迎えてしまうことに気づきました。

強火で使用しないなどの用法をどんなに守っていても,
焦げ付きなどが生じてくるので,そもそも長く使用するように作られていないのでしょう。
実際,コーティングや加工されたフライパンを5年以上使っているという話は聞いたことがありません。

だったら,どこでも売っているテフロン加工の
500円フライパンで良いのではないかという話になります。
半年ぐらいでごと買い替えれば焦げ付かず,高いフライパンも買わなくてよいので,
ここ数年は500円フライパンを半年ほどで交換していました。

こういったフライパン問題は意外とどの家庭でもありがちです。
基本的にフライパンは定期的に買い替えるもの,という認識が強いのです。

しかし倹約生活をしている中で,わたしはその点にメスを入れてみました。
買い替えなくてもよいフライパンを購入して長く使うという選択肢です。

それが鉄のフライパンを購入するという選択肢です。

憧れのプロ愛用の鉄フライパン。
育てたら一生使える上に,料理もワンランクアップする。

魅力と憧れが詰まった鉄フライパンですが,
実際に焦げ付かないのだろうか?使い勝手はどうなんだろうか?と考えてしまい,
購入するのに勇気がいる
という方も多いと思います。

それで今回は鉄フライパンを購入して,
実際に使ってみてどうだったのかご紹介いたします。

劇的に変わる食卓の様子についても紹介いたします。

購入の決め手となった鉄フライパンは?

ちなみに私が購入したのは鉄のフライパンは下記です↓

このフライパンに決めた理由の一つが,燕三条製品であることです。

新潟の燕三条地域は,洋食器や金物技術で有名な地域となっています。
金属加工技術を受け継いだ職人が作る金物は燕三条の特産で,鍛造刃物も有名です。

購入するならなるだけ質が良いものを選びたかったので,燕三条の鉄フライパンに決めました。
その割に値段も手が出せる範囲なのも魅力です。

もう一つは,フライパンの厚みがあることです。

このフライパンはそこが3.2mm,側面部も2mmの構造となっており,
通常の鉄フライパンの2倍ほどの厚みとなっています。

私はアウトドアでキャンプなどをするのですが,
厚い鉄板の絶妙な焼き加減や火のとおり具合などを味わっていたので,
購入するなら厚みのある鉄フライパンに決めていました。

鉄の厚みがあると多少火加減が強くても食材が焦げず,
焼き加減も最高の状態に仕上がります。

アウトドアで食べるあの美味しさを普段の食卓でも味わいたいので,
鉄の厚みにもこだわり,このフライパンに決めました。

実際にこの鉄フライパンの評価も非常に高いです。

ただし厚みがあるだけに,重量が2kgほどもあるので,
女性にはフライパンを振ったりすることは難しいと思います。
男性でもなかなか振るのに力が必要です。

それでもその重さというデメリットを補って余りある,料理の美味しさを体験することができます。

山ワサビ

ただ焼いただけの肉が異常に美味い。

ぽこ

炒めただけの野菜が美味しい。

料理の幅が広がり,どの料理もワンランクアップする美味さ。

それを実感することができると思います。
私は別に燕三条の地域とも,このフライパンの営業担当でもありませんが,
とにかくこのフライパンには満足しています。

特に肉を焼いた時の美味しさは,感動します。

育てた鉄フライパンの現在の姿

購入してすでに1年ほどになりますが,現在いい感じに育っています。
油が鉄にしみ込んで,食材を焼いてもほとんどこびりつきません。

でもテフロンのフライパンと違い,
使用する前や,使用した後にはひと手間が必要になります。

毎回使用する前には「油返し」というフライパンに油を慣らすひと手間が必要ですし,
使用後も水洗いし水分を火にかけて飛ばしてから,油を薄く塗ることが必要です。

そんなひと手間も美味しい料理にしてくれるひと手間と思えば,なんてことはない作業です。
愛用する道具はしっかり手入れするのは基本です。

そんな現在の私の鉄フライパンの姿はこちらです↓↓

あれ?シルバーじゃない?と思われたかもしれません。

そうなんです,届いた時点では鉄本来の綺麗なシルバーだったのですが,
はじめの段階で「焼き入れ」を行い,酸化被膜でフライパンを覆いました。
酸化皮膜は錆を防止する働きがあるので,長く使う上でよく勧められる工程です。

今回の燕三条のフライパンには焼き入れを行って酸化被膜で覆うという工程は
特に勧められているわけではありませんが,わたしは自主的に行いました。
結果として,黒いフランパンになっているわけです。

しかもイイ感じに使用感が出てより愛着が増していきます。

ちなみにフライパンの焼き入れ方法はすごく簡単です。
とにかくガンガン火にかけるだけ。

キャンプ用のガスバーナーがあれば,簡単に焼き入れができるのでお勧めです。
シルバーのフライパンが青黒い光沢を帯びていく姿はちょっと感動します。

シルバーのままでも使えますが,焼き入れて使用することもお勧めです。

鉄フライパンを購入したメリット

きっと鉄フライパンを使用するメリットはたくさんあると思うのですが,
特に私が感じたメリットは下記の二つになります。

・とにかく料理が美味しくなる。料理の幅が広がる。

熱伝導率の高い鉄フライパンは,食材に素早く火が通るので,
素材自体の美味しさを引き立たせることができます。

また先にも述べたように,じっくり火を通すこともできるので,
食材の焼き目が劇的に美味しいです。

鳥肉の皮目をカリッカリに焼いたり,
厚い肉にじっくり火を通してできる焼き目の美味しさは本当に感動します。
キャンプで味わえる美味しさが家庭で再現できるようになります。

いつもの家庭のハンバーグも,鉄フライパンで焼くだけでワンランクレベルが上がります。
道具を変えるだけなのに,料理は本当に美味しくなります。

またパエリアなどの料理も作れますし,食卓にそのまま熱々の状態で出せるのも魅力です。
食卓がグッと華やかになります。

・手入れさえすれば,長く使える

テフロン加工のフライパンは買った時が一番なめらかで焦げ付きませんが,
そこから使うほどに段々と焦げ付きなどが生じていきます。

逆に鉄のフライパンは使い始めは少し焦げ付いたりしますが,
使っていくほどに油が馴染み,焦げ付かなくなっていきます。

ほんの少しの手間だけで,文字通り一生使えるフライパンに育ちます。
長い目で見ると,鉄のフライパンを購入して使い続けた方が経済的です。

この点で私の後悔するところはただ一つ。
・・・もっと早く購入して育てていればよかった・・・です。

購入後の満足度も高いですし,何より長く使えます。
プラス料理も美味しくなり,しかも経済的。

使うとわかる良さが鉄フライパンには確かにあります。
プロが愛用するのも実際に使って初めて十分納得しました。

まとめ

今回は鉄フライパンの良さについて紹介いたしました。

一見倹約生活とは無関係に思えますが,
良い道具を長く使うことは倹約や節約に結びつきます。

しかもそうすることで得られるメリットが大きいのであれば,
これはもう言うことありません。

料理は日常生活で得られる楽しみの重要な要素の一つです。

その楽しみをさらに向上させてくれるのが鉄フライパンなのです。
500円フライパンの約10倍の値段はしますが,決して高い買い物ではありません。

なにせ大事に育てると,一生つかえるのですから・・・。