公営住宅のメリット・デメリット-失敗しないためのコツは?

家賃は圧倒的に公営住宅が安い

町営住宅・市営住宅・都営住宅・県営住宅,
さらには私が住む北海道では道営住宅。

公営住宅にも様々なものがありますが,
これら公営住宅の違いはどこが運営しているかの違いです。

町営ならば住んでいる町が運営,市営ならば市が運営。
都営ならば東京都が運営,県営ならば県が運営ということです。

どこが運営しているかというのも大切なポイントで,
財源が全く異なりますので住居状況にも影響します。

これまで私はアパート⇒一戸建て⇒町営住宅
⇒アパート⇒道営住宅と引っ越しに伴い住居を変えてきましたが,
圧倒的に公営住宅が家賃が安いです。

公営住宅の家賃は前年度の収入によって変動しますが,
それでも一般的な賃貸物件の半額以下の家賃になることは普通です。

家計を圧迫する要因の一つに高い家賃がありますが,
家賃をとにかく安くしたいなら公営住宅はお勧めです。

一般的な家賃の相場の1/3程度になることもありますし,
なんと家賃0円になることも・・・。

公営住宅ならどこでも良いのか?

先ほども述べたように公営住宅はどこも前年度の収入によって家賃が変動します。
また物件の状態(築年数)などによっても家賃が変わります。

築30年の物件が家賃18,000円~だとしても,
築5年の物件は家賃35,000円~ということもあります。
それでも一般的な物件よりはるかに安いはずです。

これは住んでいる地域によって異なりますが,
自分の住んでいる市町村の財源が豊かであるか,
あるいは財政状況がひっ迫しているかということも影響
します。

例えば私は北海道在住で,ある市に住んでいますが,
その市の財政状況はあまり良くありません。

ですから私の住んでいる地域では市営住宅はあまり管理が良くありません。
入居に際しての補修や改装もほとんどしてくれません。
よほどのことがない限りは現状のまま受け渡しです。

しかし道営住宅に関しては管理が行き届いており,
入居に関しても改装や補修をきちんと行って渡してくれます。
また建物自体が立派な傾向もあります。

ですから私は現在,道営住宅に住んでいます。

築30年ほどの物件ではありますが,
入居の際に改装工事をしてくれてかなり良い状態で引き渡されました。
決して広くはないものの間取りは十分で,作りもしっかりしているので住み心地も良好です。

あくまで私の住んでいる地域のケースになりますが,これが逆のケースもあります。
市の財源が潤っているので,市営の待遇が良いこともあるようです。

対応に関しては市営の方が親切に対応してくれるところもありますし,
県営などの方が対応が親切というところもあります。
住む地域によって対応に多少の差はあると思います。

公営住宅ならどこでも良いわけではないので,失敗しないためにも,
住んでいる地域の公営住宅事情をリサーチして申し込むことが必要です。

家賃が0円からという公営住宅

公営住宅では規約などを見ると家賃設定が0円~となっていることがあります。
大抵は前年度の収入によって,一番安くても18,000円などと設定されます。

では家賃0円からとはどういうことでしょうか。

これは現在の家賃が18,000円だとしても,収入が少なくなった時や,
あるいは職を失って収入が無くなった場合,免除申請の書類を出すと,
家賃が減免されたり,減額されたりする
のです。

実際私も引っ越してきて職がまだ見つからない間は,
家賃が免除されてしばらく家賃が0円だった期間がありました。

非常に親切な職員の方だったので,職員側から職が見つかるまでの間,
免除の申請を出してみませんかと言ってくれました。
正直,言われるまでそのようなものがあるとは知りませんでした。

公営住宅の家賃は前年度の収入によって変動していきますが,
現在の自分の収入状況によっては免除してもらうことができるます。

わたしも収入が少ない低所得者なので免除申請を行い,
通常よりも安い家賃で住むことができています。
駐車場代金と家賃を含めても1万円以下となっています。

万が一仕事を失った時や,収入が無くなった場合も,
申請すると家賃を減額してもらえるというのは公営住宅のメリット
です。

公営住宅のメリット

住んでみて感じた公営住宅のメリットを紹介します。

  • 何より家賃が安い。
  • 収入次第で家賃の減額を申請できる。
  • アパートより作りがしっかりしていて冬も温かい。
  • 物置がついている。
  • 2人暮らしなら十分な間取り。
  • 設備が故障してもすぐに対応してくれる。

一番はやはり家賃が安いに尽きると思います。
ですから公営住宅に入居し貯金して家を買うという方も多いようです。
家賃が安い分,それだけ貯金に回せます。

実際住んでいるとメリットしか感じません。
私の住む公営住宅はご近所さんもとても良い方たちですし,
煩わしさを感じることはほとんどありません。

少し高台にある公営住宅の最上階なので家賃が安いくせに,
ベランダからの眺めは最高で言うことありません。

わたしは人との関りが好きなタイプなので,
昔ながらのご近所付き合いも楽しんで生活しています。

公営住宅のデメリット

逆にデメリットも紹介します。

  • 申し込みに資格が必要(その地域に1年以上居住など)だったり,提出書類が多い。
  • 地域や物件によっては倍率が非常に高く,なかなか当たらない。
  • 新築の物件は少ない(老朽化の物件が多い)
  • 場所によっては治安があまりよくないところもある。
  • 近所の方とのやり取りが必要になる(共用の電気代や町内会費など)

少し上げてみましたが,私自身は住んでいてデメリットを感じることはほとんどありません。
ただアパート暮らしの時より,人との関りがあるので,注意が必要です。

また場所によっては本当にちょっと雰囲気が悪いところもあります。
その点は次で詳しく紹介します。

申し込む前に確認しておきたいこと

公営住宅で失敗しないために,できればやっておくべきことがあります。
せっかく高い倍率からもぎ取ったのに,いざ住んでみたら失敗というのは絶対避けたいです。

ですからまずは自分が住みたいと思う,これから申し込む公営住宅の外観や周りをしっかり観察しましょう。

ぜひ余裕があれば次の点を確認してみてください。

  • 建物の管理はなされているでしょうか。(雑草生え放題,ゴミがやたら落ちているは注意)
  • 外壁や塗装は剥げていますか。(外観が悪く,建物全体が汚いなど)
  • 駐車場の状況はどうでしょうか。(どこに駐車するか運営側が管理しているか)
  • 治安が悪い雰囲気があるでしょうか。(これは本当に肌で感じる雰囲気,直感です)
  • 入口に沢山手書きの注意書きなどが貼られていますか。(複数枚手書き注意書きがあると注意)

上記の点を確認することを個人的にお勧めします。

建物の外観や周りがしっかり管理されている物件は,
きちんと管理されている証拠なので安心できます。
外見がきれいであるということは,中身もある程度期待できる証拠です。

逆に外観が悪かったり,雑然としていたり,
壊れているのが放置されているような状況なら危険信号になります。
運営側があまりこの物件にはお金をかけたくないことの表われです。

周りの雰囲気を確認するのも大切です。
雑草生え放題,ゴミが散らかっていたり,殺伐とした雰囲気を感じるようなら,
住んでいる人たちも一癖あるかも
しれません。

そして個人的に要チェック項目なのは,
入り口に注意書きがたくさん張られているかどうかです。

それはつまりそれだけマナーを守らない住人が多いことを示していますし,
あるいは非常にこだわりの強いボスのような入居者がそこにいる
ことを表します。

たまに公営住宅の入り口にこれでもかと言わんばかりの,
様々な注意書きが貼られている場合があります。

家賃が安くてもそこに住んでいる人たちに悩まされるなら疲れてしまいます。
ですから申し込む前に回りを少し観察してから申し込みましょう。
ちょっと確認してみるだけで,分かることもあるのです。

まとめ

家賃を安く抑えることができる公営住宅は個人的にはお勧めです。

住む場所に強いこだわりがなければ,意外と空き部屋が多いところもあります。
わたしのところも市内の少し外れ側なので,結構空いています。
場所によっては単身でも入れるところもあります。

申し込みの手続きややり取りに多少の面倒な部分はあると思いますが,
それも大きな障害にはならないでしょう。

公営住宅に入居して貯金をするのも一つの方法です。

公営住宅にあまり良いイメージがない方もいますが,今の公営住宅は結構お勧めです。
物件によっては「これが公営住宅!?」と思うようなものもあります。

使えるものは活用するなら倹約生活もより楽しくなります。